甘×辛BLレビュー

日々のストレスをBL読んで発散している私が、その日読んだものの感想をつづっていくブログです

もっとSでよかったのになあ・・・全然バッドトリップせんやんけ・・・

 

 

 一巻読んでゾクゾクしたやつ、続刊が出たので買ってみました。

 シーモアでは★4.7 レビューが1,003件と、めちゃくちゃ高評価ですね!

 1,2巻総合だろうけど、レビューの数がやばい。

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縄の痕が生々しい・・・受の不安そうだけど紅潮した顔、攻の冷静そうに見えて理性飛んでそうな顔がいいね

 あらすじは、、、

 

 

 目が合うと人の心が読めてしまう受・美山徹※表紙で縄の痕がついている方と、そんな徹がずっとファンをしてた超人気モデルの陽川泉輝※表紙で白い髪の方は、紆余曲折を経てカップルになった。

 1巻では、はじめて徹が泉輝の心を読んだ時にその過激な性癖にドン引きしながらおびえていたけれど、そんな隠れた欲求を必死で抑えて徹を大事に扱おうとしている攻にキュン、無事・Mに目覚めた徹。その後、ふたりは順調に恋人として過ごしていたけれど、ある時ふたりは我慢できず、人目に付く場所でいちゃついてしまい、それがニュースになって騒がれてしまい・・・

 

 というお話。

 

 うーん、いちゃいちゃは十分にあるし楽しいけれど、可もなく不可もなくといった感じでした。

 

 なんだろう、1巻で感じた、泉輝の裏の顔を知ってぞくりとしたほの暗い快感がない・・・ 泉輝がわりと徹を溺愛するから、いや溺愛はいいんだけど、ただのイチャラブ凡庸なストーリーになってしまっている・・・

 

 せっかくの設定が生かされていなくないか・・・

 

 こんだけ裏がドロドロしてるんだから、営みのシーンではもっとそのギャップを前面に出して、この攻この設定だからできる受の”可愛がり方”が見たかったよぅ。

 

 最後、周りにばれても自分たちを貫きとおす潔さはよかったけど、タイトルがバッドトリップなのにまったくトリップしてなかったわ。

 

 営みの前に攻が受を煽るシーンはあってそれはよかったけど、いざ始まったら割と普通。それとも私が過激なのを読み過ぎなのかな・・・?

 

 

 かなりBL読みなれてる人で過激なのを求めている人には少し物足りないかも。でも一巻は良かったけど・・・!あのトーンを2巻でも継続してくれてたら・・・(血涙)

すべてのキャラが笑えるし大好きになる、しっかりエロくて笑えるとかすげえ

 

 年末のくそ忙しい時期にブログから離れてたら、もう1ヶ月経っていた・・・

 たくさんBL読んだし、たぶん30冊以上は買ったんだけど、紹介したい作品が溜まりすぎてやばい。

 

 

 最近、加藤ススさんという素晴らしい作家に出会い、BLの幅がより広がりました。たぶん、はらださんとかの作品で笑える人は大好きになれる作家さんだと思う!

 

 今日紹介するのは、そんなススさんにハマるきっかけになった作品の、

【24時間オチないKISS】(加藤スス 著)  です!

 

 

シーモアでは★4.6 レビューは410件と、すさまじい・・・

 

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なんとなく、昭和チックで面白い表紙。あまり好みではなくてずっと手に取ってなかったのが悔やまれる・・・

以下、あらすじです~

 

 

 化粧品会社の営業企画部門でマネージャーを務める徳良(とくら)※表紙左で受 は、ずば抜けた実績を誇りつつも、そのザ・営業らしい陽気なノリとやや熱血気味の性格から、デザイナーたちに嫌われていた。

 

 徳良を嫌うデザイナーのひとり、滝沢(たきざわ)※表紙右で攻 は、取引先の接待で徳良が風俗をセッティングしたことにあきれ、ひとり帰宅をしようとする。それを変に勘違いした徳良が滝沢を引き止め家に誘い、「なんでも相談に乗るよ」と酒盛りを始めるが、徳良の無神経な言動にイライラが頂点に達した滝沢は、そのまま徳良を襲ってしまい・・・

 

という話。

 

正直言うと、話の設定には新しさはない、他の作品でも似たような展開やイベントはあるなと思ってしまうけど、キャラクターがどれも面白すぎて魅力的、かつ攻の趣味が独特(女装癖とかないけど、女性もののコスメとかキラキラしたものが好き)なので、営みが独特。(笑)

 

軽くネタバレになるけど、例えば受が女性ものの下着をつける話って他にもいろいろあるじゃない。

でも他の作品だったら、「攻に見られて恥ずかしい///」とどこか女性っぽく恥じらうところ、この作品だと、リアルな世界線で男同士だったら普通こういうリアクションするよねっていう、シュールさがある。

 

たぶん、作品と自分の笑いのツボがあっているのかもしれない。

 

主人公のふたり以外にも、受の同期のエリートたちや、攻と同じデザイナー部門の方々もキャラクターが立っていてとても魅力的。

 

受の同期組のかけあいが笑えて本当に大好きだし、周囲の人たちが彼らを見る目線も温度差がありすぎて笑える。

 

よくある設定を、キャラがいい感じで予想していなかった話に落としてくれるから、いい意味で期待を裏切られて最後まで楽しめた。

 

 

これ2巻まで出てるけど、続編出してほしいくらい好きになった~!

 

 

ヤンキーと元ヤン。でもピュアだし性格良いからヤンキーしてない(笑)

 

 

 こんばんは~。

 なんか一昨日くらいに仕事で徹夜っぽいことしたら、風邪ひいたかもしれん。。

 

 体がだるくて、くしゃみが・・・

 

 久々の完徹だったけど、体力落ちたのでしょうかね。。年取るのが嫌になってきました。。

 

 

 というわけで、今日読んだのは、

【春懸けて、鶯】(那梧なゆた 著) です!

 

シーモアでは★4.6 レビューは174件きてますね。

シーモアってあれよね、レビューが100件超えてたらなかなかの人気作って感じですよね。

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ザ・センス!!って感じやね。字体といい色合いといい・・・

 

 以下、あらす~じ・・・

 

 

 このどヤンキー座りしてるバチバチヤンキーの喧嘩大好き青年・遥香 ※攻です は、学校イチの腕っぷしで番長をやってる。無邪気なんだけど自由過ぎる彼の学校に、ある時新任の教師がやってきた。実はこの教師、5年前にこの高校で番長やってた、伝説になっている真面目系の元ヤン。友人たちにけしかけられて、この教師とタイマンをしたところ見事に完敗。顔面ドストレートにこぶしを叩きこまれて鼻血だして気絶してしまった。

 

 ”ケンカしてる時のあんたさ すっげーキレーだね”

 

 鼻血垂れ流しながらにぱっと笑って教師と向かい合う遥香。それからというもの、この教師への興味は膨らんで、いつしかそれが恋だと自覚するようにーーーー。

 

 

 というお話。

 

 

 ケンカ強い同士のふたりだし、なんなら攻の方が弱いんだけど、流れる空気は少女マンガっぽい。

 

 たとえば受である先生がたくさん荷物を持ってて落としそうになると、攻が支えてあげたり。

 

 攻と仲がいいという情報が他校に流れ、拉致られた受(強いはずなのに、ちょろくねーか)が手足縛られているところを見て、

 

「こいつはかんけーねえだろっ!」

 

 とぶち切れをかます

 

 攻に守ってもらわんでも大丈夫なんですよ。だって元番長ですっげ―強いんだもん。でも攻がケンカにピュアなお馬鹿さん(そんなところがかわいいんだけど)だから、とにかく受を大事に大事に扱おうとしてるのがわかる。

 

 

 どっちかというと、受の強さを知っているからこその信頼みたいなものをもっと楽しみたかったな~とは思ったけれど、これはこれでライトに読めるので無しじゃあないです。

 

 受は、そんなまっすぐな攻をみていてほだされ・・・

 

 最後は自分のもとを去りそうな受をすがるように引き止めたり、ヒロインっぽくなって終わり。

 

 ケンカシーンめちゃあるし血も流れるけれど、絵がすっきりしているしめちゃくちゃうまいというかきれいなので全然見やすい。ドロドロした感じがない。さっぱり。

 

 

 ヤンキー×ヤンキーでケンカップル期待してる人がいたら、ちょっと違うかな。濃いフェチに刺さる感じでもない。

 

 読みやすさと絵柄重視の人におすすめですね。

じわじわと強まっていく執着心・・・

 

 

 シーモアの通知みて久々にテンションあがりました。

 今日買った新作マンガ。

 

 【何でもいいから消えてくれ】(ひなこ 著)

www.cmoa.jp

 

 なんと、ひなこさんの新作が・・・・・・・!

 FuckBuddyがめちゃくちゃ好きだからうれしい~!

 

シーモアで★4.8 今日発売されたばっかだけど、すでにレビューが32件きてますね。

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表紙からにじみ出てる、ほの暗そうな相手への情念。さいこう。たまらん・・・

 

 過去作「何かいいの見つけた!」のスピンオフです。2巻以降で出てくる、鴫原(しぎはら)×八度(やつど)のお話。

 

 こっち読んだことある人はわかると思うけど、かな~り匂わせてた二人ですよ。私はかなり前に読みましたが、鴫原が八度に異様な執着見せてたんだけど全貌がぜんぜんわからなくて、ずっと「???」だったなあ。

 

 だから、この「何でもいいから消えてくれ」読んで、伏線が回収されていく感じが面白かったです!

 

 

 あらすじは、中学の時、姉が友人の鴫原※表紙右の背が高い方 を主人公の八度※表紙中央 に紹介してきたことで二人は出会う。もともと人見知りで友人が多い方ではなかった主人公は、最初は姉の気遣いをうっとうしく思うも、学校でも八度を気にかけて親し気に話しかけてくれる鴫原に心を開くようになった。

 

 そんなある時、「いいところに連れて行ってやる」と、鴫原に怪しげな廃屋に連れていかれた八度。体を寄せながら押し入れに隠れていると、なんと見知らぬ男二人が表れて、見ている前でセックスをし始めた。

 

 その日から鴫原を意識するようになる八度。やがてその気持ちが鴫原にばれ、ふたりは体を重ねる関係になる。

 

 八度は鴫原に惚れていて、鴫原も自分を好いてくれていると思っていたある時、鴫原が他の女子と体を重ねている現場を目撃してしまい、付き合っていると思っていたのは自分だけだったと悟る。

 

 高校生になり、八度は徹底的に鴫原を避けるようになるが、鴫原はしつこく八度につきまとうように。この後ふたりはどうなっていくのかーーー?

 

 

 というお話。

 

 

 「何かいいの見つけた!」で断片的なストーリーが見えているから、逆にわくわくしながら読めました。

(次、この展開がくるのか~~~!!みたいな)

 

 

 このお話の魅力はなんといっても鴫原の執着だと思いますが、まだ一巻なので、そこまで八度に対する本気度は高まっていない感じでした。

 

 

 気持ちにまだまだ余裕がある感じ。もともと八度が鴫原にべったりだったから、自分が嫌われるわけないとあぐらをかいているわけですね。

 

(ちなみに攻は鴫原です。この表紙のふたりの表情、秀逸ですよね・・・ふたりの関係性がよく表れてます・・・表現力すげえ・・・)

 

 ようやく攻が焦り始めそうな、気持ちに火が付きそうなところで一巻が終わりました。

 

 もどかしい~~!!!!はやく続きが読みたいよ~~~~!!!!!!

 

 

 「何かいいの見つけた!」でもかなり下半身にだらしないクズっぷりを発揮していた鴫原ですが、読んでいると、主人公にはちゃんと優しいのがわかるんですよね・・・

 

 

 他の女子と行為をしていても、黙ってろとか、終わったらさっさと帰ろうとする冷たさを見せるのに、八度には冷たくされても絶対に見放さないの。好きじゃない相手にそんなことされたらお前絶対他行ってるだろ・・・

 

 八度だから・・・八度だけに・・・・(きゅん)

 

 

 溺愛になる展開がわかってるから、いまからにやにやしてまう・・・

 

 

 

 

直訳すると、セックスと世界の終わり・・・

 

 

今日の一冊は【セックス・アンド・ワールズエンド】(成瀬一草 著)です。

www.cmoa.jp

 

 表紙がとても印象的で購入してしまいました。

 睨むような表情がかっこよい。

 

 シーモアでは★4.3 コメント数は188件

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凜とした表情と目力がとてもいい。

 友人の連帯保証人になってしまった主人公・泉(いずみ)※表紙の青年 が、借金取り・正夫(まさお)に追われているところから話は始まる。逃避行の途中で正夫につかまってから、借金返済のために泉の実家へと向かうことになった二人。文無しの泉にどうやって金を返させようか悩む正夫は、ホテルでシャワーを浴びる泉の体に欲情。借金をまけるからという言葉で泉をたぶらかし、そのまま抱いてしまう。体の相性がよかったふたりは、旅をしながら何度も体を重ねるように。実家へと向かいながらいろんな話をしていく中で、距離が近づいてきたのか、正夫は借金取りの元締めから「早く金を返させろ」という催促をうっとうしく思うようになりーーー。

 

 という話。

 

 あらすじが長くなってしまった。もっと短くわかりやすく書けるようになりたいな。。

 

 

 まあいいや。とにかく。

 

 

 表紙と実際の絵柄の印象が違っているから、気になっている人は注意が少し必要かもです。表紙はこう、透明感というか美しさが際立っているけれど、実際の絵柄はもっとシンプルで、可もなく不可もなくといった感じ。

 

 

 体から入って次第に仲良くなっていくという話で、そういうストーリーは別にありだと思っているけれど、ふたりの心の距離が縮まる要素がよくわからなかったなという印象。

 

 

 ダメでは別にないけれど。

 

 

 攻である正夫のビジュアルはワイルドでかっこよかった。だからなんというか、ビジュアルで騙されているけれど、攻はわりとずっと最低、というかちゃんと借金とりらしいガラの悪さで。

 

 

 そこまでお互いがお互いを意識するイベント的なのがないところが若干違和感。もちろん、いつの間にか好きになってたって展開はあると思うけど、借金取りと追われるという関係性で、特に相手を見直すきっかけなんてないのにいつの間にか相手を好きになったりするんかな・・・

 

 

 

 体の相性がよくて、そっから相手に興味持って執着するようになった感じ。

 

 

 なので、ぐっと心にくるとかめちゃくちゃ感動するとかはない。

 

 

 ただ、キャンキャン言ってる気の強いけど快感ですぐ音を上げちゃうちょろめの受とワイルドでSな攻の組み合わせが好きな人なら萌えるかもしれません。

 

 

 個人的に乳首ピアスは特に癖ではないけれど、好きな人なら楽しめるとも思います。ちくぴを有効に活用してプレイしてたりするから。

NTRHって略せるタイトル、ぱっと見オサレやん。

 

 

 どうもこんばんは。

 今日の一冊は【NTR(寝取られ)えっち】(春田 著)です。

www.cmoa.jp

 

 絵柄が丁寧なのと、表紙のふたりの表情がつぼで買いました。過激っちゃ過激なタイトルなんだけど、大人っぽいおしゃれさがあっていいですよね、この表紙。

 

 (今画像貼ってみて気づいたけど、この攻の顔、まじで良いな・・・流し目×微笑が絶妙でたまらん・・・)

 

 ↓ちなみに、シーモアでは★4.2でした。レビューの数は218件。

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寝取られえっちと読みます。絵柄はわりと好きなほう。

 主人公・直(なお)※表紙中央の黒髪 には、同棲している恋人・亮太 ※表紙上部の茶髪 がいる。この亮太が特殊性癖を持っていてNTR好き。直のことを溺愛しているのだけれど、その直を他の男に抱かせることに興奮をおぼえてしまう。亮太を喜ばせるため、好きでもない男と嫌々体を重ねる直。そんな他の男の痕跡(こんせき)が残る直の体を、激しく嫉妬しながらも異常な興奮状態で荒々しく抱く亮太。けれどそんな亮太に振り回されてると感じ、ちょっとしたいたずら心から、”本当に”寝取られてしまったフリをすることになりーーーー。

 

 というあらすじ。

 

 

 NTRがテーマのBLってはじめて読んだけど、ドSな攻が好きなわたしにはハマるテーマでした。

 

 この作品の、溺愛攻のSっぷりがとにかくよい塩梅(あんばい)。

 

 受が自分(=攻)のことを大好きってわかっていながら、他の男としてきた行為を再現させたり・・・

 

 攻も受が大好きだから、他の男と繋がった受にめちゃくちゃ嫉妬してて、そのせいで理性のタガが外れてるからなのか、プレイに手加減がないのです・・・

 

 大好きな受を欲望のまま抱く攻を見てるとほんま癒されます。

 

 

 間男 ※表紙左下グレーの髪 も出てくるんだけど、受が声をがまんできなくなるくらい床上手。不本意ながら何度もいかされて、罪悪感で受がしんどくなっちゃうくらい喘がされてる。

 

 

 ”自分が身も心も他の人に気持ちが移ったら、焦ってくれるのだろうか”

 

 

 そんな不安にかられた受は、このグレーの彼とひそかに逢瀬(おうせ)を重ねて、何度も繰り返し抱かれていく。

 

 

 こういう波乱な展開、わくわくしちゃうんですよね。。

 

 

 最初っから最後まで安心できる溺愛ものもよいけれど、黒い感情もふりまきながら互いを求めるふたりを見てるとテンションが爆上がりです・・・!

 

 

 ほんと気分よく読み終えて、今日は良い眠りにつけそう。

 

 まあでも、まだ仕事あるから眠れないけれど。。